小掻卷こがいまき)” の例文
新字:小掻巻
平次は傍へ寄つて、片手拜みに佛樣への敬意を表した後、死骸に掛けた見よげな小掻卷こがいまきをはねのけて、後ろを振り返りました。
お粂は布團へもぐり込んだまゝ小掻卷こがいまきに襟を埋めて勝手なことを言ふのです。
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
お粂にあわてて小掻卷こがいまきを引つ張つて、父親の肩を包んでやつたりしました。
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)