くわん)” の例文
土耳古トルコ使しくわん佛蘭士フランス使くわん武官くわん以下西よう人の住宅じうたく非常ひぜうに多い外になかなかとく色のあるじう人を持つてゐる。
……去年きよねんはるごろまでは、樹蔭こかげみちで、戸田街道とだかいだう表通おもてどほりへ土地とちひとたちも勝手かつて通行つうかうしたのだけれども、いまは橋際はしぎは木戸きど出來できて、くわん構内こうないつた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
貶黜へんちつは阿部家の医官が其主の病を治して、主のくわんつるに会ふごとに、例として行はれたものださうである。果して然らば柏軒は真に何の咎をも受けなかつたのである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
母のくわん窻は開けど照る月の来り坐らむ椅子ひとつ無し
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
そして、ふらふらしながらあるつづけてゐるうち現實的げんじつてき意識いしきほとんえて、へんにぼやけたあたまなか祖母そぼ友達ともだちかほうかあがつたり、三四日前かまへにKくわん活動寫眞くわつどうしやしん場面ばめんはしつたりした。
一兵卒と銃 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
あめれたあさである。修善寺しゆぜんじ温泉宿をんせんやど、——くわん家族かぞく一婦人いちふじんと、家内かない桂川かつらがは一本橋いつぽんばしむかうの花畑はなばたけ連立つれだつて、次手ついで同家どうけひかへ別莊べつさう——あきである——をせてもらつた、とつてはなした。
鳥影 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
花畑はなばたけわたつてからだが、はし渡返わたりかへしてくわんそとまはりを𢌞まはつてく。
鳥影 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)