“貶黜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
へんちゅつ44.4%
へんちつ33.3%
へんちゆつ11.1%
べんちつ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貶黜へんちゅつせらるること七十余回ということを真なりとせば、得易えやすからざる人傑であります。
大菩薩峠:28 Oceanの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
世には陋劣ろうれつなる小人と、商売根性というものがあって、盛名あるものの出づるごとに、ことさらにそれをいやしきものに引当てて貶黜へんちつを試みようとする。
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それゆゑ「移封初臨」と云つてある。此移封は井上河内守正甫まさもと貶黜へんちゆつに附帯して起つた。正甫は奏者番を勤めてゐて、四谷附近の農婦を姦した。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
人の噂では士官の面部を打擲ちやうちやくしたと云ふことである。兎に角普通なら、この時ステパンは貶黜べんちつせられて兵卒になる所であつた。