くわん)” の例文
旧字:
えうするに娘が内職ないしよくするは親に関することなく妻が内職ないしよくは夫にくわんすることなし、一経営上けいえいじやう全くこれは別口べつくちのお話とも申すべきものにそろ
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
衣の地は殆ど枚挙にいとまあらず。四季をり/\、年齢、身分などにより人々の好あらむ、編者へんしやは敢てくわんせざるなり。
当世女装一斑 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「すゞし」といふ語は「すが/\し」のつゞまりたるにやと覚ゆれど、意義やや変りておもに気候にくわんして用うる事となり、「涼」の字をあてはむるやうにはなりぬ。
すゞし (新字旧仮名) / 正岡子規(著)