“セキ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:せき
語句割合
33.3%
33.3%
22.2%
11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
萬法藏院は、實にセキとして居た。山風は物忘れした樣に、鎭まつて居た。夕闇はそろ/\、かぶさつて來て居るのに、山裾のひらけた處を占めた寺庭は、白砂が、晝の明りに輝いてゐた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
嫡流は伊勢のセキにあつて、其岐れが宇治附近に居たのでせう。其で伊勢新九郎などゝ称したのだと思ひますが、彼が最初に連れて出た部下は、極僅かで、何れも宇治附近の地名を名告つて居ます。
大和にとつては大和の國、河内にとつては河内の國の大關オホゼキ。二上の當麻路タギマヂセキ——。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
……ツイテハ、高家コウケ御秘蔵ノ宝刀ト、貴下ノ愛刀トヲ、一セキクラベ合ッテ鑑賞ヲ共ニシタシトノ高閣下ノ御希望デアル。依ッテ、明日改メテ迎エノ使者ヲ出ス故、御携来ゴケイライネガウ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)