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關
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かゝ
ふりがな文庫
“
關
(
かゝ
)” の例文
新字:
関
「さア歸つてくれ。俺まで泥棒の仲間にされちや、賣り込んだ顏に
關
(
かゝ
)
はる、——繩を附けて突き出さないのが、せめては親の慈悲だ」
銭形平次捕物控:075 巾着切の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
理性のこれについて知るところは我皆汝に告ぐるをう、それより先は信仰に
關
(
かゝ
)
はる事なればベアトリーチェを待つべし 四六—四八
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
廢
(
はい
)
する以上は藤三郎を
家督
(
かとく
)
になすべきは
順當
(
じゆんたう
)
なるを
世評
(
せひやう
)
の樣子にては
何
(
ど
)
うやら主税之助が甚だ
欲情
(
よくじやう
)
に
關
(
かゝ
)
り
自身
(
じしん
)
實子の佐五郎を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
生命に
關
(
かゝ
)
はる危險にぶつかるかも知れぬから、おきみの方から、知らせがある迄は絶對に來てはならぬこと。
天国の記録
(旧字旧仮名)
/
下村千秋
(著)
贔負目
(
ひいきめ
)
には
雪中
(
せつちゆう
)
の
梅
(
うめ
)
春待
(
はるま
)
つまの
身過
(
みす
)
ぎ
世過
(
よす
)
ぎ
小節
(
せうせつ
)
に
關
(
かゝ
)
はらぬが
大勇
(
だいゆう
)
なり
辻待
(
つじまち
)
の
暇
(
いとま
)
に
原書
(
げんしよ
)
繙
(
ひもと
)
いて
居
(
ゐ
)
さうなものと
色眼鏡
(
いろめがね
)
かけて
見
(
み
)
る
世上
(
せじやう
)
の
物
(
もの
)
映
(
うつ
)
るは
自己
(
おのれ
)
が
眼鏡
(
めがね
)
がらなり
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
去
(
い
)
にし
年
(
とし
)
秋
(
あき
)
のはじめ、
汽船
(
きせん
)
加能丸
(
かのうまる
)
の
百餘
(
ひやくよ
)
の
乘客
(
じようかく
)
を
搭載
(
たふさい
)
して、
加州
(
かしう
)
金石
(
かないは
)
に
向
(
むか
)
ひて、
越前
(
ゑちぜん
)
敦賀港
(
つるがかう
)
を
發
(
はつ
)
するや、
一天
(
いつてん
)
麗朗
(
うらゝか
)
に
微風
(
びふう
)
船首
(
せんしゆ
)
を
撫
(
な
)
でて、
海路
(
かいろ
)
の
平穩
(
へいをん
)
を
極
(
きは
)
めたるにも
關
(
かゝ
)
はらず
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
その相語るを聞くに、方言にて解すべからず、されど我上に
關
(
かゝ
)
はらざる如くなりき。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
彼
(
かれ
)
は
斯
(
か
)
うして
新
(
あた
)
らしい
所
(
ところ
)
へ
行
(
い
)
つて、
新
(
あた
)
らしい
物
(
もの
)
に
接
(
せつ
)
するのが、
用向
(
ようむき
)
の
成否
(
せいひ
)
に
關
(
かゝ
)
はらず、
今迄
(
いままで
)
眼
(
め
)
に
付
(
つ
)
かずに
過
(
す
)
ぎた
活
(
い
)
きた
世界
(
せかい
)
の
斷片
(
だんぺん
)
を
頭
(
あたま
)
へ
詰
(
つ
)
め
込
(
こ
)
む
樣
(
やう
)
な
氣
(
き
)
がして
何
(
なん
)
となく
愉快
(
ゆくわい
)
であつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
八千石の大旗本が、
潰
(
つぶ
)
れるか立つか、人の命幾つにも
關
(
かゝ
)
はる事だけに、平次もお靜も、八五郎も息も吐かずに神妙に聽入りました。
銭形平次捕物控:022 名馬罪あり
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
またたとひ人たる者がかくかくれたる
眞
(
まこと
)
をば世に述べたりとて
異
(
あや
)
しむ
勿
(
なか
)
れ、こゝ天上にてこれを見し者、これらの輪に
關
(
かゝ
)
はる 一三六—
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
引放さんとなしけれ共お政は
一※
(
づ
)
に我が
夫
(
をつと
)
の無實の罪を
辯解
(
いひとか
)
んと
凝固
(
こりかた
)
まつたる念力ゆゑいつかな
轡
(
くつわ
)
を少しも放さず
夫
(
をつと
)
の
命
(
いのち
)
に
關
(
かゝ
)
はる大事何卒御慈悲に御取上を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
もし
貸
(
か
)
してやらないと
自分
(
じぶん
)
の
信用
(
しんよう
)
に
關
(
かゝ
)
わるつて
奔走
(
ほんそう
)
してゐるんですからね。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
わが行末に
關
(
かゝ
)
はりて汝の我に告ぐる所は我之を
録
(
しる
)
し
他
(
ほか
)
の文字と共に殘し置くべし、かくして淑女のわがそのもとにいたるに及びて 八八—
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
「ケチ兵衞の眼と大澤傳右衞門の足はそんなに惡いのか。大工の半次の身持はどんな具合か、わけても女の
關
(
かゝ
)
り合ひはないか」
銭形平次捕物控:302 三軒長屋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
偖
(
さて
)
大橋文右衞門一件
關
(
かゝ
)
り
合
(
あひ
)
山崎町
質渡世
(
しちとせい
)
家持
(
いへもち
)
五兵衞并びに同人家内の者奉公人に至るまで一同
呼出
(
よびだ
)
しになりし處此の番頭久兵衞のみ
名前
(
なまへ
)
之
(
これ
)
なきに
付
(
つき
)
彼一人は
留守
(
るす
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
いざ行け、我見るに、この禍ひに
關
(
かゝ
)
はりて罪の最も大いなるもの、一の獸の尾の
下
(
もと
)
にて曳かれ、罪赦さるゝ
例
(
ためし
)
なき溪にむかふ 八二—八四
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
「待て/\、お隣りの娘は殺されたといふことだが、それは拙者とは何んの
關
(
かゝ
)
はりもないことだよ、——かう見えても拙者は若い女と岡つ引は嫌ひでな」
銭形平次捕物控:231 鍵の穴
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
またもし明らかなる目を興りしといふ
語
(
ことば
)
にむけなば、こは數多くして
良者
(
よきもの
)
稀
(
まれ
)
なる王達にのみ
關
(
かゝ
)
はるをみむ 一〇六—一〇八
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
「手觸りでもよく解る。中は確か三百八十兩。少し重いが、男一人の命にも
關
(
かゝ
)
はつた金だ、しつかり持つて行け」
銭形平次捕物控:075 巾着切の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「本氣も、本氣この通りだ。娘の命にも
關
(
かゝ
)
はること、
愚
(
ぐ
)
に返つた彦兵衞が一生の頼みだ。聞いてくれ、東作」
銭形平次捕物控:075 巾着切の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「今度は繪圖面が
紛失
(
ふんしつ
)
して、お家の安危に
關
(
かゝ
)
はるから、
斷
(
た
)
つて御出府を願ひたいと仰しやればいいんで——」
銭形平次捕物控:062 城の絵図面
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「お前さんは知つて居なさるだらう、
關
(
かゝ
)
り合ひなんかにはしない、殺された男の身許だけでも教へてくれ」
銭形平次捕物控:028 歎きの菩薩
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「先づ
阿波屋
(
あはや
)
だ。それから大村喜十郎と、鐵之助と、一と通りお久良と
關
(
かゝ
)
はりのありさうなのを調べる、——それから、誰か一と走り、御奉行所へやつて見よう」
銭形平次捕物控:307 掏られた遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
合せる人間があるものか。それは、死んだあとで曲者が直してやつたのだよ。流しや
氣紛
(
きまぐ
)
れの殺しぢやない。女の身内の者か、亭主か
情夫
(
いろ
)
か、
關
(
かゝ
)
はりのあるものの仕業だ
銭形平次捕物控:307 掏られた遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「お町、人一人の命に
關
(
かゝ
)
はることだ、確かりしておくれ。これだ、この櫛はお前のだらう」
銭形平次捕物控:024 平次女難
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「俺は立ち會はない方がよからう。——
拔
(
ぬか
)
りもあるまいがこいつは久吉の命に
關
(
かゝ
)
はることだ。隱宅を飛び出してから四半刻(三十分)の間、どこにゐたか、そいつを訊くんだぜ」
銭形平次捕物控:133 井戸の茶碗
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
妹のお梅が命にも
關
(
かゝ
)
はるやうな目に遭つてゐると聽いて、矢も
楯
(
たて
)
もたまらず、近所の湯屋に奉公して居る、昔の召使の男を仲間にして、飛んでもない一と芝居を書き、前の晩には
銭形平次捕物控:009 人肌地藏
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「全龍先生、人間の命二つ三つに
關
(
かゝ
)
はることだ。打あけてお話を願ひたいんだが——」
銭形平次捕物控:152 棟梁の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
これは王若水の一軸と
關
(
かゝ
)
はりのないことかも知れぬが、今朝本堂前の大賽錢箱を開けて見ると——これは彼岸會の後でいつもすることだが——
夥
(
おびたゞ
)
しい青錢、鍋錢、小粒などに交つて
銭形平次捕物控:226 名画紛失
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「お名前だけは存じてをりますが、酒屋と
札差
(
ふださし
)
では、何んの
關
(
かゝ
)
はりも御座いません」
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
でも、事件は獨り娘の生命に
關
(
かゝ
)
はることで、さすがに見識も見得もかなぐり捨て
銭形平次捕物控:270 転婆娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
三杯
(
みつき
)
家の浮沈にも
關
(
かゝ
)
はる危機一髮のところを救つて、辛くも事件は解決しました。
銭形平次捕物控:160 二つの刺青
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「待て/\八。武家の
内證事
(
ないしよごと
)
は、こちとらの
關
(
かゝ
)
はる事ではない。歸らう」
銭形平次捕物控:204 美女罪あり
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「ところで、お前は此處の主人と、どういふ
關
(
かゝ
)
り合ひになるんだ」
銭形平次捕物控:150 槍の折れ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「人間一人の生命に
關
(
かゝ
)
はることだ、宜いか」
銭形平次捕物控:151 お銀お玉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
關
部首:⾨
19画
“關”を含む語句
關係
關節
機關
關西
關與
關東
無關係
玄關番
大關
交通機關
關係者
玄關
關羽
關係上
關所
關守
關山
關白
關八州
關兼元
...