“内證事”の読み方と例文
新字:内証事
読み方割合
ないしよごと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「番頭の彌八ですよ。店中でこの内證事ないしよごとを知つてゐるのは、番頭の彌八と當人のお夏だけ、あとは死んだ内儀を始め誰も知りやしません」
「そいつは申上げても仕樣が御座いません。ほんの内證事ないしよごとで。——それぢや、親分さん、これでお暇いたします。大きにおやかましう御座いました」
「承はりませうか。私は町方の岡つ引きで、御武家の内證事ないしよごとに立ち入ることは出來ませんが、八五郎から聽くと、大層御氣の毒な御身分ださうで——」