“關山”の読み方と例文
新字:関山
読み方割合
せきやま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの死骸(しがい)の男(をとこ)には、確(たし)かに昨日(きのふ)遇(あ)つて居(を)ります。昨日(きのふ)の、——さあ、午頃(ひるごろ)でございませう。場所(ばしよ)は關山(せきやま)から山科(やましな)へ、參(まゐ)らうと云(い)ふ途中(とちう)でございます。
藪の中 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
私(わたし)は佐渡(さど)と云(い)ふ所(ところ)は、上野(うへの)から碓氷(うすひ)を越(こ)えて、雪(ゆき)の柏原(かしはばら)、關山(せきやま)、直江津(なほえつ)まはりに新潟邊(にひがたへん)から、佐渡(さど)は四十五里(しじふごり)波(なみ)の上(うへ)、と見(み)るか、聞(き)きかするものだ、と浮(うつか)りして居(ゐ)た。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
あの男(をとこ)は馬(うま)に乘(の)つた女(をんな)と一しよに、關山(せきやま)の方(はう)へ歩(ある)いて參(まゐ)りました。女(をんな)は牟子(むし)を垂(た)れて居(を)りましたから、顏(かほ)はわたしにはわかりません。見(み)えたのは唯(ただ)萩重(はぎがさ)ねらしい、衣(きぬ)の色(いろ)ばかりでございます。
藪の中 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)