“牟子”の読み方と例文
読み方割合
むし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたしは昨日きのうひる少し過ぎ、あの夫婦に出会いました。その時風の吹いた拍子ひょうしに、牟子むし垂絹たれぎぬが上ったものですから、ちらりと女の顔が見えたのです。
藪の中 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
わたしは昨日きのふひるすこぎ、あの夫婦ふうふ出會であひました。そのときかぜいた拍子ひやうしに、牟子むし垂絹たれぎぬあがつたものですから、ちらりとをんなかほえたのです。
藪の中 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
牟子むしをしたる旅の女 私はちと足が痛うなつた。あの乞食の足でも借りたいものぢや。
往生絵巻 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)