“丹後”の読み方と例文
読み方割合
たんご100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かゝはりのないことだが、念の爲に申上げよう、——湯島切通しに屋敷を持つてゐられる、三千五百石の直參、望月丹後たんごといふじんぢや。
忠直卿は、老家老の小山丹後たんごと碁を囲んでいた。老人と忠直卿とは、相碁であった。が、二、三年来、老人はだんだん負け越すことが多かった。
忠直卿行状記 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
ちょうど長州藩からは密使を送って来て、若狭わかさ丹後たんごを経て石見いわみの国に出、長州に来ることを勧めてよこした時だ。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)