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丹後
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たんご
ふりがな文庫
“
丹後
(
たんご
)” の例文
關
(
かゝは
)
りのないことだが、念の爲に申上げよう、——湯島切通しに屋敷を持つてゐられる、三千五百石の直參、望月
丹後
(
たんご
)
といふ
仁
(
じん
)
ぢや。
銭形平次捕物控:163 閉された庭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
忠直卿は、老家老の小山
丹後
(
たんご
)
と碁を囲んでいた。老人と忠直卿とは、相碁であった。が、二、三年来、老人はだんだん負け越すことが多かった。
忠直卿行状記
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
ちょうど長州藩からは密使を送って来て、
若狭
(
わかさ
)
、
丹後
(
たんご
)
を経て
石見
(
いわみ
)
の国に出、長州に来ることを勧めてよこした時だ。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
この日を作始めという例は
信濃
(
しなの
)
にも
石見
(
いわみ
)
にもある。
丹後
(
たんご
)
や
因幡
(
いなば
)
で春亥の子というのも、この二月始めの亥の日であって、共に田畠に出て耕作のまねをした。
年中行事覚書
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
蕪村は総常
両毛
(
りょうもう
)
奥羽など遊歴せしかども紀行なるものを作らず。またその地に関する俳句も多からず。
西帰
(
さいき
)
の後
丹後
(
たんご
)
にをること三年、
因
(
よっ
)
て谷口氏を改めて
与謝
(
よさ
)
とす。
俳人蕪村
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
▼ もっと見る
山陰道の東端は
丹波
(
たんば
)
、
丹後
(
たんご
)
、
但馬
(
たじま
)
であります。これらの国々の名は色々の言葉で思い出されます。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
むかし、むかし、
丹後
(
たんご
)
の国
水
(
みず
)
の
江
(
え
)
の
浦
(
うら
)
に、浦島太郎というりょうしがありました。
浦島太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
いまのところ、女囚だけの刑務所は、この栃木のと
丹後
(
たんご
)
の宮津にあるのが有名だそうです。栃木の刑務所には、諸所から来るらしく、女囚の表情や骨格にも、様々な地方色が
窺
(
うかが
)
えるのでした。
新生の門:――栃木の女囚刑務所を訪ねて
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
この故に弘前の人は他郷の人を排斥する。
就中
(
なかんずく
)
丹後
(
たんご
)
の人と南部の人とを嫌う。なぜ丹後の人を嫌うかというに、岩木山の神は古伝説の
安寿姫
(
あんじゅひめ
)
で、
己
(
おのれ
)
を虐使した
山椒大夫
(
さんしょうたゆう
)
の郷人を嫌うのだそうである。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
「たずねることがある、
丹後
(
たんご
)
をよんでまいれ、
西尾
(
にしお
)
丹後だ」
日本婦道記:箭竹
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「
丹後
(
たんご
)
を打ッたぞ」
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
山陰道
(
さんいんどう
)
は
丹波
(
たんば
)
、
丹後
(
たんご
)
、
但馬
(
たじま
)
、
因幡
(
いなば
)
、
伯耆
(
ほうき
)
、
出雲
(
いずも
)
、
石見
(
いわみ
)
の七ヵ国でこれに
隠岐
(
おき
)
の島が加わります。県は主として鳥取県と島根県とでありますが、東寄りの国々は京都府や兵庫県の一部を占めます。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
丹波
(
たんば
)
・
丹後
(
たんご
)
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“丹後”の意味
《固有名詞》
丹後 (たんご)
旧国名の一つ。丹後国。
京都府にあった地名。丹後町。
(出典:Wiktionary)
丹
常用漢字
中学
部首:⼂
4画
後
常用漢字
小2
部首:⼻
9画
“丹後”で始まる語句
丹後守
丹後国
丹後地震
丹後行
丹後縞
丹後塗
丹後紬
丹後局
丹後掾
丹後縮緬