“無名沼”の読み方と例文
読み方割合
ななしぬま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのうち、男妾の浅公が首をくくって死んでしまうと、まもなく、後家さんが無名沼ななしぬまに落ちて溺れ死んだ、つまりこんに引かれたのだ。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
今日も、朝からお天気がいいものですから、わたしは一人で、小梨平を通り、低い笹原を分けて無名沼ななしぬまへ遊びに参りました。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「そんなら、あのイヤなおばさんなんて、まだ魂魄が、白骨谷か、無名沼ななしぬまあたりにとまっているでしょう、怖いことね」
大菩薩峠:30 畜生谷の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)