“文角”の読み方と例文
読み方割合
ぶんかく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何時(いつ)のほどにか来りけん、これなん黄金丸が養親(やしないおや)、牡牛(おうし)文角(ぶんかく)なりけるにぞ。「これはこれは」トばかりにて、二匹は再び魂(きも)を消しぬ。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
さてまた牡丹が雄(おっと)文角(ぶんかく)といへるは、性来(うまれえて)義気深き牛なりければ、花瀬が遺言を堅く守りて、黄金丸の養育に、旦暮(あけくれ)心を傾けつつ、数多(あまた)の犢(こうし)の群(むれ)に入れて。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
さきに文角(ぶんかく)ぬしが物語に、聴水(ちょうすい)といふ狐は、かつてわが父月丸(つきまる)ぬしのために、尾の尖咬(かみ)切られてなしと聞きぬ。今彼の狐を見るに、尾の尖断離(ちぎ)れたり。恐らくは聴水ならん。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)