“月丸”の読み方と例文
読み方割合
つきまる100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かくて僕いぬる日、黄金ぬしに追れしより、かの月丸つきまる遺児わすれがたみ、僕及び大王を、仇敵かたきと狙ふ由なりと、金眸に告げしかば。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
あがた赤魚あかえ月丸つきまるさば小次郎こじろう、お小夜さよの六人である。お小夜だけが女である。
大鵬のゆくえ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
さきに文角ぶんかくぬしが物語に、聴水ちょうすいといふ狐は、かつてわが父月丸つきまるぬしのために、尾の尖かみ切られてなしと聞きぬ。今彼の狐を見るに、尾の尖断離ちぎれたり。恐らくは聴水ならん。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)