“二上山”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
フタカミヤマ40.0%
ふたかみやま33.3%
ふたがみやま20.0%
にじょうさん6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まともに、寺を壓してつき立つてゐるのは、二上山フタカミヤマである。其眞下に𣵀槃佛ネハンブツのやうな姿に横つてゐるのが麻呂子山だ。其頂がやつと、講堂の屋の棟に、乘りかゝつてゐるやうにしか見えない。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
ともかくも、日夕二上山ふたかみやまの姿を仰ぐ程、頃合いな距離の土地で、成人したのは事実であった。
山越しの阿弥陀像の画因 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
あのなかに、いかにも神秘な姿をして浮かび上がっている葛城かつらぎ二上山ふたがみやまには、一種のあくがれさえいだいて来たものだ。
大和路・信濃路 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
本文に当麻の山と書いたのは二上山にじょうさんである。寺は二上山の東南麻呂古まろこ山の東麓にある。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)