“尾上山”の読み方と例文
読み方割合
おべやま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いったい自分というものは、伊勢の国の尾上山おべやまの頂から、血を見ざる死刑によって、この世界から絶縁された身の上なのである。
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それを知らないのか、この野郎、そうなった日には尾上山おべやまの時とは違って、もうおれの力ではどうすることもできないぞ。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
て、あの尾上山おべやまというのから突き落されて死んだはずだが、それが生き返って、いま両国橋の上に立っているんだから、私は驚きましたよ、幽霊かと思いましたよ
大菩薩峠:10 市中騒動の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)