“おべやま”の漢字の書き方と例文
語句割合
尾上山100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僅か幾文いくもんの銭がありさえすれば、自分たちはこの虐待と飢餓から救われることだ——銭があればいいなあ、と米友は、夜の寒空に軒端の縁に腰かけて尾上山おべやまつづきの星を数え
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
また米友は尾上山おべやまの隠ヶ岡で命を拾われて以来、少なくともこの人を大仁者の一人として推服しているのだから、いくら金持だといっても、国のためになる人だからといっても
「どこにいたんだろう、あの犬はありゃ、尾上山おべやまの後ろに隠れていたんだぜ」
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)