“二上”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にあが57.9%
フタカミ15.8%
ふたかみ15.8%
ふたがみ10.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
故に三下さんさがりの三味線で二上にあがりを唄うような調子はずれの文章は、既に文章たる価値あたいの一半を失ったものと断言することを得。
近々と、谷を隔てゝ、端山の林や、ナギの幾重も重つた上に、二上フタカミ男嶽ヲノカミの頂が、赤い日に染つて立つてゐる。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
大和の高市は天の高市、近江の野洲やす川は天の安河と関係あるに違いない。天の二上ふたかみは、地上到る処に、二上山を分布(これは逆に天にのぼしたものと見てもよい)
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
私は卷向まきむく山や二上ふたがみ山などの草深い麓をひとりでぶらぶらしながら、信州の山々を見馴れてゐる自分のやうな者にも
黒髪山 (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)