“にあが”の漢字の書き方と例文
語句割合
二上100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女は羽左衛門と、三下さんさがり、また二上にあがりの、清元きよもと、もしくは新内しんない歌沢うたざわの情緒を味わう生活をもして来た。
一世お鯉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
「それからまあ高調子たかちょうしでどうやらこうやらずうっと押して行きやしたがな、二上にあがりへ変って、やぶうの——う、うぐう——いいす、のとこで又遣りやした。へっへ、それからのべつに」
助五郎余罪 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
千代田型のと言っている時に聞えたのが生憎あいにく常磐津ときわずでもなく、清元きよもとでもなく、いわんや二上にあが新内しんないといったようなものでもなく、霜にゆる白刃の響きであったことが、風流の間違いでした。
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)