“野洲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やす90.0%
やせ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのあたりは山の上から眺めても湖水が最も狹められてゐる處で、向ふ側から長く突き出して來てゐる遠洲は野洲やす川の吐け口になつてゐる。
湖光島影:琵琶湖めぐり (旧字旧仮名) / 近松秋江(著)
不破から西は、一瀉千里いっしゃせんりの行軍だった。この日すでに、足利軍五千は、湖畔の野洲やすの大原をえんえんと急いでいた。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たとえば、野洲やせ郡と甲賀郡の嘆願組が合流して水口みなくちに廻ろうとすると、栗田郡の庄屋が戸田村へ出揃って来る。
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)