トップ
>
憧
>
こが
ふりがな文庫
“
憧
(
こが
)” の例文
そんな
賤
(
いや
)
しい素性の者なら、たとえ英吉がその為に、
憧
(
こが
)
れ
死
(
じに
)
をしようとも、己たち両親が承知をせん。家名に係わる、と云ったろう。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
彼の最もよいと云われるところは我輩から見れば
毫釐
(
ごうり
)
の差が天地の距りとなっている、彼が最後まで机竜之助を演りたい演りたいということに
憧
(
こが
)
れて憧れ死にをしたような心中は
生前身後の事
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
が、尾生の魂は、寂しい天心の月の光に、思い
憧
(
こが
)
れたせいかも知れない。
尾生の信
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
さあ、たとえ俺が無理でも構わん、無情でも差支えん、
婦
(
おんな
)
が怨んでも、泣いても可い。
憧
(
こが
)
れ
死
(
じに
)
に死んでも可い。先生の
命令
(
いいつけ
)
だ、切れっちまえ。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
否
(
いや
)
、結構ですとも。恋で死ぬ、本望です。この太平の世に生れて、戦場で
討死
(
うちじに
)
をする機会がなけりゃ、おなじ畳の上で死ぬものを、
憧
(
こが
)
れじにが
洒落
(
しゃれ
)
ています。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
お
憧
(
こが
)
れなさるもの、ちょっと一目お目にかかって、お聞かせ
申
(
もおし
)
とうござんすけれど、今顔をお見せ申しますと、お慕いなさいます御心から、前後も忘れて夢見るように、袖に
搦
(
から
)
んで手に
縋
(
すが
)
り
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
憧
常用漢字
中学
部首:⼼
15画
“憧”を含む語句
憧憬
憧々
希求憧憬
待憧
憧憧往来
憧憬家
憧憬心
憧憬者
憧憬讃美
憧憶