“毫釐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごうり78.6%
がうり14.3%
がうりん7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
毫釐ごうりにても自己の快楽の為にするという考があったならば、決して他愛より来る満足の感情をうることができないのである。
善の研究 (新字新仮名) / 西田幾多郎(著)
われおもふに總ての學問は人を益するを待ちてわづかに成立つとも定めがたかるべし。談理まことに毫釐がうりの益を文壇に與ふることなからむか。われ未だすなはちこれを斥けむとせざるべし。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
忠茂は岡崎市の小物成こものなりを申し受け、さて毫釐がうりんも徴求せずにゐた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)