眼指まなざし)” の例文
お父さんとお母さんは、しばらく栄蔵の顔を愛情のこもつた眼指まなざしでみつめただけで、何もいはなかつた。何もいはなかつたことが、かへつて二人の心配がどれほど大きかつたかを物語つてゐた。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)