視線まなざし)” の例文
緋奈子は、人垣から少し離れて、時々不安げにその中を覗き込むのですが、すると直ぐ頸をめぐらせて、私の窓の私の眼へ、同じ不安げな視線まなざしをぢつと落すのです。
帆影 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)