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眸
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まなざし
ふりがな文庫
“
眸
(
まなざし
)” の例文
女たちは、小伝馬船の上から、マンが、煙草をのむのに、妙な点火器具を使用していたのを、好奇の
眸
(
まなざし
)
で、遠望していたものらしい。
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
大牟田公平の事を考え出すと、彼女は昼間の町中でも、思わず背を振向いて、何かに
狙
(
つ
)
けられているような
眸
(
まなざし
)
をした。
死んだ千鳥
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
燃えるような
眸
(
まなざし
)
で、
馬道裏
(
うまみちうら
)
の、路地の角に
在
(
あ
)
る柳の下に
佇
(
た
)
ったのは、
丈
(
せい
)
の高い歌麿と、小男の亀吉だった。亀吉は麻の葉の手拭で、
頬冠
(
ほおかぶ
)
りをしていた。
歌麿懺悔:江戸名人伝
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
哀愁を
湛
(
たた
)
えられた沈思の
眸
(
まなざし
)
と薄小麦色に蒼白さを交えた深みのある
肌膚
(
きめ
)
の
艶
(
あで
)
やかさとは、到底自分らの筆をもっては表わすこともできないと書いていました
ナリン殿下への回想
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
「まあそんなになりますかいなあ」と
夢
(
ゆめ
)
みる
眸
(
まなざし
)
をあげて「ようまあ、よつてくださんした」
桜さく島:見知らぬ世界
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
▼ もっと見る
だが唯一つ、写真で分らなかつたのはその眼の美しさであつた。大きく、冴えて、ぱつちりとして、研き抜かれたやうな光りがあつて、真に明眸とはあんな
眸
(
まなざし
)
を云ふのであらう。
青春物語:02 青春物語
(新字旧仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
星の
眸
(
まなざし
)
月の眉
天地有情
(旧字旧仮名)
/
土井晩翠
(著)
と、マンは、夢みるような、妖しげな
眸
(
まなざし
)
になって、ひとりごとのように、「いっぺん逢うてみたいなあ。逢うて、お礼がいいたいわ」
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
どうかした加減で、前髪がちらちらと私の眼の前を掠めたり、凉しい
眸
(
まなざし
)
が閃めいたりする。女の頬からは涙がさめざめと、止めどなく流れ落ちて、冷めたい鉄棒を伝はつて、私の
唇
(
くちびる
)
の中へ入つて行く。
Dream Tales
(新字旧仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
金五郎を、憎悪の
眸
(
まなざし
)
で、睨みつけていたが、急に、身体をひるがえし、提灯をかきわけて、自分の伝馬船の最後尾に、撤退した。
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
二人の
眸
(
まなざし
)
には何かしら殺気のようなものがあったが、友田は手拭でぶるぶると顔を洗い、話は別ですが、今度、参事会で
糞尿譚
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
眸
漢検1級
部首:⽬
11画
“眸”を含む語句
双眸
眼眸
眸子
黒眸
一眸
明眸
明眸皓歯
眸中
星眸
眸底
皓歯明眸
眸瞼
丹唇明眸
雙眸
開眸
金眸
美眸
緑髪黒眸
展眸
眸鼻
...