“眸底”の読み方と例文
読み方割合
ぼうてい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
戦争はまのあたりに見えぬけれど戦争の結果——たしかに結果の一片いっぺん、しかも活動する結果の一片が眸底ぼうていかすめて去った時は
趣味の遺伝 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その蒼い灝気こうきの中に、点々としてかすかにきらめくものは、大方おおかた昼見える星であろう。もう今はあの影のようなものも、二度と眸底ぼうていは横ぎらない。
首が落ちた話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ほかの部分は夜目よめでよく見えんのに、顔だけが著るしく強い色をして判然眸底ぼうていに落つるからである。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)