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蚋
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ぶと
ふりがな文庫
“
蚋
(
ぶと
)” の例文
自分の肩から上を気圏のように
繞
(
め
)
ぐっていた
蚋
(
ぶと
)
の幾十
陣団
(
じんだん
)
やに窒息するかと苦しんだことも、夢の谷へ下りては、夢のように消えて、水音は
清々
(
すがすが
)
しい。
梓川の上流
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
鼾が高いので、竜輩怪しみ何事ぞと問うに、今夜痛く
蚋
(
ぶと
)
に
螫
(
さ
)
されたと対う。
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
そんな時に
蚋
(
ぶと
)
のようなものに
螫
(
さ
)
されたのかも知れなかった。
細雪:03 下巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
避暑の宿
蚋
(
ぶと
)
を
怖
(
おそ
)
れて戸を出でず
七百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
“蚋(ブユ)”の解説
ブユ(蚋、蟆子、Black fly)は、ハエ目(双翅目)カ亜目ブユ科(Simuliidae)に属する昆虫の総称。ヒトなどの哺乳類や鳥類から吸血する衛生害虫である。関東ではブヨ、関西ではブトとも呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
蚋
漢検1級
部首:⾍
10画
“蚋”を含む語句
蚊蚋
毒蚋
蚋子