“蟷螂狩”の読み方と例文
読み方割合
とうろうが100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ついでだから蟷螂を食った事のない人に話しておくが、蟷螂はあまり旨（うま）い物ではない。そうして滋養分も存外少ないようである。蟷螂狩（とうろうが）りに次いで蝉取（せみと）りと云う運動をやる。
吾輩は猫である (新字新仮名) ／ 夏目漱石(著)
これらは吾輩のいわゆる旧式運動なる者である。新式のうちにはなかなか興味の深いのがある。第一に蟷螂狩（とうろうが）り。——蟷螂狩りは鼠狩（ねずみが）りほどの大運動でない代りにそれほどの危険がない。
吾輩は猫である (新字新仮名) ／ 夏目漱石(著)