“蟷螂君”の読み方と例文
読み方割合
かまきりくん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大概は二三尺飛ばされる者である。しかし敵がおとなしく背面に前進すると、こっちは気の毒だから庭の立木を二三度飛鳥のごとく廻ってくる。蟷螂君かまきりくんはまだ五六寸しか逃げ延びておらん。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
蟷螂君かまきりくんと違って一たび飛んでしまったが最後、せっかくの木登りも、木登らずと何のえらむところなしと云う悲運に際会する事がないとも限らん。最後に時々蝉から小便をかけられる危険がある。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)