“とうろう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
燈籠70.7%
灯籠12.8%
蟷螂12.8%
登楼1.5%
嘲弄0.8%
蕩郎0.8%
蝉燈籠0.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しひの木や銀杏いてふの中にあるのは、——夕ぐれ燈籠とうろうに火のともるのは、茶屋天然自笑軒てんねんじせうけん
続野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
大きい木戸から作り庭の燈籠とうろうの灯影や、橋がかりになった離室はなれ見透みすかされるような家は二軒とはなかった。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
母なきを、つづまやかに暮らす親一人子一人の京の住居すまいに、盂蘭盆うらぼん灯籠とうろうを掛けてより五遍になる。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
月の光と、縁につるした灯籠とうろうと、右左から照らされたこの女の顔は、全く、想像も及ばぬ不思議な美しさだったのです。
裸身の女仙 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
と、チャリ——ンと太刀の音! すなわち南部集五郎が苦もなく払って退けたのである。「蟷螂とうろうに斧だ! くたばれ女郎!」
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
張飛が船上へとび上がると、出合い頭に、周善がほこをもって斬りかけてきた。龍車に向う蟷螂とうろうの斧にひとしい。張飛が、
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
僕は登楼とうろうない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
図に乗ってまくし立てるようだが、登楼とうろうして、おいらんと二人でぐっすり眠って、そうして朝まで、「ひょんな事」も「妙な縁」も何も無く、もちろんそれゆえ「恋愛」も何も起らず、「おや、お帰り?」「そう。ありがとう。」と一夜の宿のお礼を言ってそのまま引き上げた経験さえ私にはあった。
チャンス (新字新仮名) / 太宰治(著)
いやしげなるびじクリイムの響のうちには嘲弄とうろうこころこもらむとてなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
忠胆義肝匹儔ひつちゆう稀なり 誰か知らん奴隷それ名流なるを 蕩郎とうろう枉げて贈る同心のむすび 嬌客俄に怨首讎えんしゆしゆうとなる 刀下えんを呑んで空しく死を待つ 獄中の計うれいを消すべき無し 法場し諸人の救ひを欠かば いかでか威名八州を振ふを得ん
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)