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燈籠
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とうろう
ふりがな文庫
“
燈籠
(
とうろう
)” の例文
新字:
灯籠
見返れば社殿に上げられた
篝火
(
かがりび
)
、
燈籠
(
とうろう
)
の光はトロリとして眠れるものの如く、立ち止まって見るとドードーと七代の滝の音が聞ゆる。
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
まだ人影の見えない
浴槽
(
ゆぶね
)
のなかには、刻々に満ちて来る湯の
滴垂
(
したた
)
りばかりが耳について、温かい煙が、
燈籠
(
とうろう
)
の影にもやもやしていた。
爛
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
春
(
はる
)
は
櫻
(
さくら
)
の
賑
(
にぎは
)
ひよりかけて、なき
玉菊
(
たまぎく
)
が
燈籠
(
とうろう
)
の
頃
(
ころ
)
、
續
(
つゞ
)
いて、
秋
(
あき
)
の
新仁和賀
(
しんにはか
)
には、
十分間
(
じつぷんかん
)
に
車
(
くるま
)
の
飛
(
と
)
ぶこと、
此
(
こ
)
の
通
(
とほ
)
りのみにて
七十五輌
(
しちじふごりやう
)
。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
烏帽子
(
えぼし
)
を売っていたおじいさん、
鳩
(
はと
)
の豆を売っているおばあさん、
逃
(
に
)
げそこなってかわいそうに、
燈籠
(
とうろう
)
の下で
腰
(
こし
)
をぬかしてしまう。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
其中を
縫
(
ぬ
)
うて、宮の横手に行くと、
山茶花
(
さざんか
)
小さな
金剛纂
(
やつで
)
なぞ植え込んだ一寸した小庭が出来て居て、ランプを入れた
燈籠
(
とうろう
)
が立ち
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
東風
(
こち
)
菫
(
すみれ
)
蝶
(
ちょう
)
虻
(
あぶ
)
蜂
孑孑
(
ぼうふら
)
蝸牛
(
かたつむり
)
水馬
(
みずすまし
)
豉虫
(
まいまいむし
)
蜘子
(
くものこ
)
蚤
(
のみ
)
蚊
(
か
)
撫子
(
なでしこ
)
扇
燈籠
(
とうろう
)
草花 火鉢
炬燵
(
こたつ
)
足袋
(
たび
)
冬の
蠅
(
はえ
)
埋火
(
うずみび
)
俳諧大要
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
真菰
(
まこも
)
の
精霊棚
(
しょうりょうだな
)
、
蓮花
(
れんげ
)
の形をした
燈籠
(
とうろう
)
、
蓮
(
はす
)
の葉やほおずきなどはもちろん、珍しくも
蒲
(
がま
)
の穂や、
紅
(
べに
)
の
花殻
(
はながら
)
などを売る露店が
試験管
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
軒には昨年の盆に清三が手ずから書いた菊の絵の
燈籠
(
とうろう
)
がさげてある。清三は便所に通うのに不便なので、四五日前から、
床
(
とこ
)
を下の六畳に移した。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
道行く若いものの口々には早くも
吉原
(
よしわら
)
の
燈籠
(
とうろう
)
の
噂
(
うわさ
)
が伝えられ、
町中
(
まちなか
)
の家々にも
彼方此方
(
かなたこなた
)
と
軒端
(
のきば
)
の燈籠が目につき出した。
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
偶然と云ふのは
燈籠
(
とうろう
)
時分の或夜、玉屋の二階で、津藤が
厠
(
かはや
)
へ行つた帰りしなに何気なく廊下を通ると、
欄干
(
らんかん
)
にもたれながら、月を見てゐる男があつた。
孤独地獄
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「そこをお渡りになつて、
此方
(
こちら
)
に
燈籠
(
とうろう
)
がございませう、あの
傍
(
そば
)
へ
些
(
ちよつ
)
とお出で下さいませんか。一枚
像
(
とら
)
して戴きたい」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
七月下旬のある日、散歩ながら強羅停車場へ出てゆくと三十一日午後七時から
蘆
(
あし
)
の
湖
(
こ
)
で
燈籠
(
とうろう
)
流しを催すという掲示があって、雨天順延と註されていた。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
燈籠
(
とうろう
)
の火に照らされて、阿片の吹管が反射する。それを握っている手の指が、あたかも鈎のように曲がっている。
前記天満焼
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
そのまま、引き返して、中庭へ廻ろうとすると、矢庭に
燈籠
(
とうろう
)
のかげから槍の穂先が、するどく胸元にひらめいた。
本所松坂町
(新字新仮名)
/
尾崎士郎
(著)
ろくな植込みも
燈籠
(
とうろう
)
もなく、下女のお民が、陽を追つて
干物
(
ほしもの
)
を持ち廻るらしく、
三又
(
さんまた
)
と物干
竿
(
ざを
)
とが轉がり、物干の柱が突つ立つて居るだけの殺風景さです。
銭形平次捕物控:248 屠蘇の杯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
そこは、母屋から渡り廊下を架けた、別棟の建物で、床が高く、広縁には
勾欄
(
こうらん
)
がまわしてあり、妻戸や
蔀
(
しとみ
)
などもみえるし、
廂
(
ひさし
)
には青銅の
燈籠
(
とうろう
)
が吊ってあった。
山彦乙女
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
沖繩の農村でも同じ日をミイグショウ、すなわちまた
新後生
(
にいごしょう
)
の日といって、
新
(
しん
)
ぼとけのために
燈籠
(
とうろう
)
を上げた。
年中行事覚書
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
芝居
(
しばい
)
は、と尋ねると、
市村
(
いちむら
)
、中村、森田三座とも狂言
名題
(
なだい
)
の看板が出たばかりのころで、茶屋のかざり物、
燈籠
(
とうろう
)
、
提灯
(
ちょうちん
)
、つみ物なぞは、あるいは見られても
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
主人の言葉どおりに庭の作り一つをいってもここは優美な山荘であった、月はないころであったから、流れのほとりに
篝
(
かがり
)
を
焚
(
た
)
かせ、
燈籠
(
とうろう
)
を
吊
(
つ
)
らせなどしてある。
源氏物語:05 若紫
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
燈籠
(
とうろう
)
やら、いくつにも
分岐
(
ぶんき
)
した敷石の道やら、
瓢箪
(
ひょうたん
)
なりの——この形は、西洋人なら、何かに似ていると言って、婦人の前には口にさえ出さぬという——池やら
耽溺
(新字新仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
春
(
はる
)
は
櫻
(
さくら
)
の
賑
(
にぎわ
)
ひよりかけて、なき
玉菊
(
たまぎく
)
が
燈籠
(
とうろう
)
の
頃
(
ころ
)
、つゞいて
秋
(
あき
)
の
新仁和賀
(
しんにわが
)
には十
分
(
ぷん
)
間
(
かん
)
に
車
(
くるま
)
の
飛
(
と
)
ぶ
事
(
こと
)
此通
(
このとほ
)
りのみにて七十五
輛
(
りよう
)
と
數
(
かぞ
)
へしも、二の
替
(
かわ
)
りさへいつしか
過
(
す
)
ぎて
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
立って金三郎は
撫川団扇
(
なつかわうちわ
)
バタバタと遣い散らし、軒の
燈籠
(
とうろう
)
の火を先ず消した。次いで座敷の
行燈
(
あんどん
)
の火も消した。庭の石燈籠の火のみが微かにこちらを照らすのであった。
備前天一坊
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
そして三
更
(
こう
)
がすぎて観燈の人も稀にしか通らないようになった時、
稚児髷
(
ちごまげ
)
のような髪にした女の
児
(
こ
)
に、
頭
(
かしら
)
に二つの牡丹の花の
飾
(
かざり
)
をした
燈籠
(
とうろう
)
を持たして怪しい女が出て来たが
牡丹灯籠 牡丹灯記
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
樹木の多いりっぱな庭らしいのだが、常夜灯があるわけでなく、
燈籠
(
とうろう
)
にあかりがはいっているわけでもなく、まったくのくらやみだから、そのけしきを見ることはできない。
影男
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
ほんのりと、庭の
燈籠
(
とうろう
)
と、室内にもわざと遠くにばかり
灯
(
ひとも
)
させたのが、憎い風情であった。
一世お鯉
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
それから遠い
幾山河
(
いくやまかわ
)
の人たちを、
燈籠
(
とうろう
)
のように思い
浮
(
うか
)
べたり、また雷の声をいつかそのなつかしい人たちの
語
(
ことば
)
に聞いたり、また昼の楊がだんだん延びて白い空までとどいたり
ガドルフの百合
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
堤の上の同じように可愛い
燈籠
(
とうろう
)
にはもう灯がともっているらしいけれど、水の面はまだ
浅黄
(
あさぎ
)
色に明るく、二三人の男の燈籠の根もとにしゃがんで釣りを垂れているのが見える。
蓼喰う虫
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
鎮明嶺
(
ちんめいりょう
)
の下に住んでいる
喬生
(
きょうせい
)
という男は、年がまだ若いのにさきごろその妻を
喪
(
うしな
)
って、男やもめの心さびしく、この元霄の夜にも
燈籠
(
とうろう
)
見物に出る気もなく、わが家の
門
(
かど
)
にたたずんで
世界怪談名作集:18 牡丹灯記
(新字新仮名)
/
瞿佑
(著)
梧桐
(
あおぎり
)
の影深く四方竹の色ゆかしく茂れるところなど
縈
(
めぐ
)
り
繞
(
めぐ
)
り過ぎて、
小
(
ささ
)
やかなる折戸を入れば、花もこれというはなき小庭のただものさびて、
有楽形
(
うらくがた
)
の
燈籠
(
とうろう
)
に松の落葉の散りかかり
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
そのほか
燈籠
(
とうろう
)
に二ヶ所ほど灯がありますので、部分によってホンノリ見えるところと暗闇と入り交っておりまして、私の見た人影はちょうどその境界のあたりに当っておりましたから
不連続殺人事件
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
また元の道へ引き返して、雷門の前通りを花川戸へ曲がる
角
(
かど
)
に「地蔵の
燈籠
(
とうろう
)
」といって有名な燈籠があった。古代なものであったが、年号が
刻
(
き
)
ってないので
何時頃
(
いつごろ
)
のものとも
明瞭
(
はっきり
)
とは分らぬ。
幕末維新懐古談:12 名高かった店などの印象
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
庭径をながむれば樹木も
戦慄
(
せんりつ
)
するように思われ、木の葉のさらさらとそよぐ音にも、家なき
亡者
(
もうじゃ
)
の私語が聞こえる。地獄の門前にいるまじめくさった番兵のように、灰色の
燈籠
(
とうろう
)
が立っている。
茶の本:04 茶の本
(新字新仮名)
/
岡倉天心
、
岡倉覚三
(著)
引誘
(
さそひ
)
納涼
(
すゞみ
)
に出し歸り
懸
(
がけ
)
船中
(
せんちう
)
より
直
(
すぐ
)
に吉原の
燈籠
(
とうろう
)
を見物せんと
勸
(
すゝ
)
めけるに吉之助は
御當地
(
ごたうち
)
始
(
はじ
)
めての事なれば吉原は
別
(
べつ
)
して
不案内
(
ふあんない
)
ゆゑ
堅
(
かた
)
く
辭退
(
ことわり
)
此日は
漸々
(
やう/\
)
宿
(
やど
)
へ歸り番頭傳兵衞に此事を
話
(
はなし
)
ければ傳兵衞
首
(
かうべ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
そのたんざくを
葉笹
(
はざさ
)
に結わいつけてあかり
燈籠
(
とうろう
)
を添えながら水に流してやると、二、三町下った川下に前髪立ちの振りそで若衆が待ち構えていて、われ先にと拾いあげる、それから舟を上へこがして
右門捕物帖:17 へび使い小町
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
チドリの青い
燈籠
(
とうろう
)
を見つけて、ためらわず格子戸をあけた。
斜陽
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
「ねえ加賀田さん、学校では好きぢやない
方
(
かた
)
も交つて遊ぶのですから、私それよりもいゝことはないかと考へましたの、あのお
午
(
ひる
)
に帰りました時ね、学校の太鼓のなるまでお
旅所
(
たび
)
の処の大きい
燈籠
(
とうろう
)
へ上つて遊ばないこと。」
私の生ひ立ち
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
燈籠
(
とうろう
)
を
灯
(
とも
)
すもやさし姉二人
六百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
まだ電燈にはならない時分、廻廊の
燈籠
(
とうろう
)
の白い
蓮華
(
れんげ
)
の
聯
(
つら
)
なったような薄あかりで、舞台に立った、二人の影法師も霞んで高い。……
白花の朝顔
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
茶の間の方には、茶室めいた造りの
小室
(
こま
)
さえ附いていた。庭には枝ぶりのよい梅や
棕櫚
(
しゅろ
)
などがあった。小さい
燈籠
(
とうろう
)
も据えてあった。
黴
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
と、いいのこして、そこを立とうとすると、なんだろう?
周囲
(
しゅうい
)
の
闇
(
やみ
)
——
樹木
(
じゅもく
)
や
笹
(
ささ
)
や
燈籠
(
とうろう
)
のかげに、チカチカとうごく
数多
(
あまた
)
の
閃光
(
せんこう
)
。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
柳之助
(
りゅうのすけ
)
が
亡妻
(
ぼうさい
)
の墓に雨がしょぼ/\降って居たと
葉山
(
はやま
)
に語る
条
(
くだり
)
を読むと、
青山
(
あおやま
)
墓地
(
ぼち
)
にある
春日
(
かすが
)
燈籠
(
とうろう
)
の立った
紅葉山人
(
こうようさんじん
)
の墓が、
突
(
つ
)
と眼の前に
現
(
あら
)
われた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
「蒸し蒸しするわねえ。」と君江はいざりながら手を
伸
(
のば
)
して障子を明けると、
土庇
(
どびさし
)
の外の小庭に
燈籠
(
とうろう
)
の
灯
(
ひ
)
が見えた。
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
身に
白衣
(
びゃくえ
)
を着て、手には
金剛杖
(
こんごうづえ
)
をついている。この大竹藪の夜は、幸いにして見通す限り両側に
燈籠
(
とうろう
)
がついている。
大菩薩峠:22 白骨の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
大将も美音の人で、夜のふけてゆくにしたがって音楽
三昧
(
ざんまい
)
の境地が作られていった。月がややおそく出るころであったから、
燈籠
(
とうろう
)
が庭のそこここにともされた。
源氏物語:35 若菜(下)
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
春は桜の
賑
(
にぎわ
)
ひよりかけて、なき玉菊が
燈籠
(
とうろう
)
の頃、つづいて秋の
新仁和賀
(
しんにわか
)
には十分間に車の飛ぶ事この通りのみにて七十五
輛
(
りよう
)
と数へしも、二の替りさへいつしか過ぎて
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
しかしこの時、
燈籠
(
とうろう
)
の蔭、木戸の後ろ、縁側の隅などに、幾人かの人間が、
餌
(
ゑ
)
に狙ひ寄る猛獸のやうに、眼を輝やかして居るのに、八五郎少しも氣が付かなかつたのです。
銭形平次捕物控:008 鈴を慕う女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
甲斐はゆっくりと飲んでおり、丹三郎が戻って来ると、「
燈籠
(
とうろう
)
へ油を注いでくれ」と云った。
樅ノ木は残った:02 第二部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
そうそう、まだ明るくならないうちにね、谷の上の方をまっ赤な火がちらちらちらちら通って行くんだ。
楢
(
なら
)
の木や樺の木が火にすかし出されてまるで
烏瓜
(
からすうり
)
の
燈籠
(
とうろう
)
のように見えたぜ。
風野又三郎
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
椎
(
しひ
)
の木や
銀杏
(
いてふ
)
の中にあるのは、——夕ぐれ
燈籠
(
とうろう
)
に火のともるのは、茶屋
天然自笑軒
(
てんねんじせうけん
)
。
続野人生計事
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
(春彦は出てゆく。楓は
門
(
かど
)
にたちて見送る。修禅寺の僧一人、
燈籠
(
とうろう
)
を持ちて先に立ち、つづいて源の頼家卿、二十三歳。あとより下田五郎景安、十七八歳、頼家の太刀をささげて出づ。)
修禅寺物語
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
燈
部首:⽕
16画
籠
常用漢字
中学
部首:⽵
22画
“燈籠”で始まる語句
燈籠台
燈籠売
燈籠寺
燈籠流
燈籠祀
燈籠臺
燈籠門