“縈”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めぐ90.0%
まつ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
徒(いたずら)に歳月(としつき)を送ッたを惜しい事に思ッているのか? 或は母の言葉の放ッた光りに我身を縈(めぐ)る暗黒(やみ)を破られ、始めて今が浮沈の潮界(しおざかい)
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
路はすべて杉の立樹の蔭につき、繞(めぐ)り縈(めぐ)りて上りはすれど、下りということ更になし。三十九町目あたりに到れば、山急(にわか)に開けて眼の下に今朝より歩み来しあたりを望む。
知々夫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
否(いな)、誰(たれ)のとも定らねど、われも愛(め)でたきものにこそ思ひ侍(はべ)れ。さいつ頃までは、鳩(はと)あまた飼ひしが、あまりに馴れて、身に縈(まつ)はるものをイイダいたく嫌へば、皆人に取らせつ。
文づかひ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)