“幾山河”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いくやまかは50.0%
いくさんが33.3%
いくやまかわ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あゝ何をやらう? ——白鳥は——をやらうか? それとも幾山河いくやまかは……にしようか?」
くもり日つゞき (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
みちのくの精鋭一万、霊山りょうぜんを立って、白河ノ関を越え、ここまで来ました。前途幾山河いくさんが、なお途々の敵のさまたげは想像をぜっしましょうが、一念、くじけることはありません。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それから遠い幾山河いくやまかわの人たちを、燈籠とうろうのように思いうかべたり、また雷の声をいつかそのなつかしい人たちのことばに聞いたり、また昼の楊がだんだん延びて白い空までとどいたり
ガドルフの百合 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)