“山河内”の読み方と例文
読み方割合
やまこうち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
きたねえな! ってわっしあ本当にうっかり。それが何です、山河内やまこうちという華族の奥方だったんですって、華族だって汚えんですもの。」
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
合弟子の、山河内やまこうちという華族の娘のせなを、団扇うちわあおがせた。婦人おんなじゃ不可いけない! その鬱憤うっぷんを、なり替って晴そうという、愛吉の火に油をそそいで、大の字なりに寝込ませた。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
なあに山河内やまこうち様のお姫様ひいさまで、同じお弟子なんでありますから構いません、いらっしゃい。)といい棄てて、この暑いに袴を穿かせるほどな家風、一体婦人を対手あいての業体、歌所はしつけのいいもので
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)