“どうろう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
燈籠86.2%
灯籠13.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ある者は車の上から大袈裟おおげさに触れ歩いた。ある者は町の内緒話を文字や絵に書き現わした透かし燈籠どうろうを、方々へもち回った。
残りの有金ありがねで昔のゆめを追っているうちに、時世じせいはぐんぐんかわり、廻り燈籠どうろうのように世の中は走った。人間自然淘汰とうたで佐兵衛さんも物故した。
灯を入れた雪見灯籠どうろうのあたり、雪を頂いた松の緑が淀んで、池の水の一角が、柔かい雪景色に切り込む刃金はがねのように、キラリと光る物凄い効果だったのかもわかりません。
猟色の果 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
瓔珞ようらくを垂らした切子きりこ形の、ギヤマン細工の釣り灯籠どうろうが、一基天井から釣り下げられていたが、それの光に照らされながら、いろいろの器具、さまざまの織物、多種多様の道具類
十二神貝十郎手柄話 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)