“うけこたへ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
応答37.5%
應答25.0%
受答25.0%
応対12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は益す不快を禁じ得ざる面色おももちして、応答うけこたへで聴きゐたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ためし見るに應答うけこたへの言葉遣ひ温順をんじゆんにて自然其中に勇氣をふくみ又父兄を大切になす孝悌かうていそなはり殊に力量早業は目前に見し事ゆゑ心の中に思ふやうすべ藝道げいだうを習ひておぼゆるを人と云習はずして其業に妙を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
信一郎はさう考へながら、夫人のそれに対する溌剌たる受答うけこたへや表情を絶えず頭の中に描き出しながら何時の間にか五番町の宏壮な夫人の邸宅の前に立つてゐる自分を見出した。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
何か斯う話を聞き乍ら別の事でも考へて居るかのやうに——まあ、半分は夢中で応対うけこたへをして居るのだと感づいた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)