応答うけこたへ)” の例文
旧字:應答
椿山は平素から青厓の宅には主人の他、猫の子一匹居ないのを知つて居るので、主人の留守に誰か応答うけこたへをするものがあるのを不思議に思つた。
茶話:12 初出未詳 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
彼は益す不快を禁じ得ざる面色おももちして、応答うけこたへで聴きゐたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
聴ゐざるにはあらねど、貫一は絶えて応答うけこたへだにざるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「いゝえ」とか応答うけこたへをするに過ぎなかつた。