洋卓テエブル)” の例文
洋卓テエブルの上には一枚の罫紙けいしに鉛筆が添えてせてある。何気なく罫紙を取り上げて裏を返して見ると三四行の英語が書いてある。読み掛けて気がついた。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
母はあとを待つ。欽吾は腕組を解いて、椅子にる背を前に、胸を洋卓テエブルかどへ着けるほど母に近づいた。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
甲野さんは腕組のまま、じっと、深いひとみを母の上にえた。母の眼はなぜか洋卓テエブルの上に落ちている。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)