洋机テーブル)” の例文
きたな階子段はしごだんを上がって、編輯局へんしゅうきょくの戸を開けて這入はいると、北側の窓際まどぎわに寄せてえた洋机テーブルを囲んで、四五人話しをしているものがある。
長谷川君と余 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
三四郎はへやすみにある洋机テーブルと、洋机テーブルの前にある椅子と、椅子の横にある本箱と、其本箱のなかに行儀よくならべてある洋書を見廻して、此静かな書斎の主人あるじ
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
書斎には洋机テーブル椅子いすほかに、沢山の書物が美しい背皮せがわを並べて、硝子越ガラスごし電燈でんとうの光で照らされていた。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
一番我々の眼についたのは、彼の茫然ぼうぜんとして洋机テーブルの上に頬杖ほおづえを突いている時であった。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)