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洋机
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テーブル
汚い
階子段を上がって、
編輯局の戸を開けて
這入ると、北側の
窓際に寄せて
据えた
洋机を囲んで、四五人話しをしているものがある。
三四郎は
室の
隅にある
洋机と、
洋机の前にある椅子と、椅子の横にある本箱と、其本箱の
中に行儀よく
並べてある洋書を見廻して、此静かな書斎の
主人は
書斎には
洋机と
椅子の
外に、沢山の書物が美しい
背皮を並べて、
硝子越に
電燈の光で照らされていた。
一番我々の眼についたのは、彼の
茫然として
洋机の上に
頬杖を突いている時であった。