トップ
>
小机
>
こづくゑ
ふりがな文庫
“
小机
(
こづくゑ
)” の例文
内
(
なか
)
には
主人
(
あるじ
)
の
宗匠
(
そうしやう
)
が
万年青
(
おもと
)
の
鉢
(
はち
)
を
並
(
なら
)
べた
縁先
(
えんさき
)
へ
小机
(
こづくゑ
)
を
据
(
す
)
ゑ
頻
(
しきり
)
に
天地人
(
てんちじん
)
の順序をつける
俳諧
(
はいかい
)
の
選
(
せん
)
に
急
(
いそ
)
がしい
処
(
ところ
)
であつた。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
平次はもう一度主人に逢つて、何やら
確
(
たし
)
かめました。いや、何やらと言ふよりは、主人の床の前に据ゑた、
小机
(
こづくゑ
)
の上を、妙な調子で叩いて聽かせると
銭形平次捕物控:301 宝掘りの夜
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
其
(
そ
)
の
小机
(
こづくゑ
)
に、
茫乎
(
ぼんやり
)
と
頬杖
(
ほゝづゑ
)
を
支
(
つ
)
いて、
待人
(
まちびと
)
の
當
(
あて
)
もなし、
爲
(
せ
)
う
事
(
こと
)
ござなく、と
煙草
(
たばこ
)
をふかりと
吹
(
ふ
)
かすと
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
餘りの事に
左右
(
とかう
)
の考も出でず、
夢幻
(
ゆめまぼろし
)
の思ひして身を
小机
(
こづくゑ
)
に打ち伏せば、『
可惜
(
あたら
)
武士
(
ものゝふ
)
に世を捨てさせし』と怨むが如く、嘲けるが如き聲、
何處
(
いづこ
)
よりともなく我が耳にひゞきて
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
「
茶
(
ちや
)
がなかつたら、
内
(
うち
)
へ
行
(
い
)
つて
取
(
と
)
つて
來
(
き
)
な。
鐵瓶
(
てつびん
)
をおかけ。」と
小造
(
こづくり
)
な
瀬戸火鉢
(
せとひばち
)
を
引寄
(
ひきよ
)
せて、ぐい、と
小机
(
こづくゑ
)
に
向
(
むか
)
ひなすつた。それでも、せんべい
布團
(
ぶとん
)
よりは、
居心
(
ゐごころ
)
がよかつたらしい。
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
稽古本
(
けいこぼん
)
を広げた
桐
(
きり
)
の
小机
(
こづくゑ
)
を中にして
此方
(
こなた
)
には三十前後の商人らしい男が
中音
(
ちゆうおん
)
で、「そりや
何
(
なに
)
を
云
(
い
)
はしやんす、今さら兄よ妹と
云
(
い
)
ふに
云
(
い
)
はれぬ
恋中
(
こひなか
)
は………。」と「
小稲半兵衛
(
こいなはんべゑ
)
」の
道行
(
みちゆき
)
を語る。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
小机
(
こづくゑ
)
に墨
摺
(
す
)
る音や
夜半
(
よは
)
の冬
自選 荷風百句
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
“小机(小机町)”の解説
小机町(こづくえちょう)は、神奈川県横浜市港北区の町名。「丁目」のない単独行政地名。住居表示未実施区域。
(出典:Wikipedia)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
机
常用漢字
小6
部首:⽊
6画
“小机”で始まる語句
小机村
小机源八郎