“燥々”の読み方と例文
読み方割合
いら/\100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と氣が激しく燥々(いら/\)して來て凝如(じツ)としてゐては、何か此う敗頽の氣と埃とに體も心も引ツ括めて了ふかと思はれて、耐(たま)らなく家にゐるのが嫌になツて來た。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
燥々(いら/\)しながら立つて毛布(ケツト)をはたいた、煙草(シガア)の灰が蛇の抜殻のくづるる様にちる、私は熱湯の中に怖々(おづ/\)と身体(からだ)を沈める時に感ずる異様な悪感に顫へながら強ひて落着いた風をして沈(ぢつ)と坐つて見た。
新橋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「また始めやがツた。」と俊男は眉(まゆ)の間に幾筋(いくすぢ)となく皺(しわ)を寄せて舌打(したうち)する。切(しきり)に燥々(いら/\)して來た氣味(きみ)で、奧の方を見て眼を爛(きら)つかせたが、それでも耐(こら)えて、體を斜(なゝめ)に兩足をブラり椽(えん)の板に落してゐた。
青い顔 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)