トップ
>
燥々
ふりがな文庫
“燥々”の読み方と例文
読み方
割合
いら/\
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いら/\
(逆引き)
と氣が激しく
燥々
(
いら/\
)
して來て
凝如
(
じツ
)
としてゐては、何か此う敗頽の氣と埃とに體も心も引ツ括めて了ふかと思はれて、
耐
(
たま
)
らなく家にゐるのが嫌になツて來た。
昔の女
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
燥々
(
いら/\
)
しながら立つて
毛布
(
ケツト
)
をはたいた、
煙草
(
シガア
)
の灰が蛇の抜殻のくづるる様にちる、私は熱湯の中に
怖々
(
おづ/\
)
と
身体
(
からだ
)
を沈める時に感ずる異様な悪感に顫へながら強ひて落着いた風をして
沈
(
ぢつ
)
と坐つて見た。
新橋
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
「また始めやがツた。」と俊男は
眉
(
まゆ
)
の間に
幾筋
(
いくすぢ
)
となく
皺
(
しわ
)
を寄せて
舌打
(
したうち
)
する。
切
(
しきり
)
に
燥々
(
いら/\
)
して來た
氣味
(
きみ
)
で、奧の方を見て眼を
爛
(
きら
)
つかせたが、それでも
耐
(
こら
)
えて、體を
斜
(
なゝめ
)
に兩足をブラり
椽
(
えん
)
の板に落してゐた。
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
燥々(いら/\)の例文をもっと
(4作品)
見る
燥
常用漢字
中学
部首:⽕
17画
々
3画
“燥”で始まる語句
燥
燥立
燥気
燥烈
燥急
燥氣
燥焦
“燥々”のふりがなが多い著者
三島霜川
北原白秋