“燥気”のいろいろな読み方と例文
旧字:燥氣
読み方割合
いきれ33.3%
いらいら33.3%
そうき33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こまやかに生茂おひしげれる庭の木々の軽々ほのかなる燥気いきれと、近きあたりに有りと有る花のかをりとを打雑うちまぜたる夏の初の大気は、はなはゆるく動きて、その間に旁午ぼうごする玄鳥つばくらの声ほがらかに、幾度いくたびか返してはつひに往きける跡の垣穂かきほ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
始終しじゅう興奮こうふんして、燥気いらいらして、瞹眛あいまいなあるつことでっている様子ようす
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
されども水あるところ湿気無きあたわず、火あるところは燥気そうき無き能わず、六月に至りて燕山の護衛百戸倪諒げいりょうというもの変をたてまつり、燕の官校于かんこうう諒周鐸りょうしゅうたくの陰事を告げゝれば、二人はとらえられてけいに至り
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)