“そうき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
爽気15.4%
霜気15.4%
争気7.7%
想起7.7%
早期7.7%
早起7.7%
槍旗7.7%
燥気7.7%
草卉7.7%
葬規7.7%
雙喜7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
馳けているとも、あえいでいるとも思えないのに、道も草木も急流のごとく、後ろへ後ろへと去って行く。そして肩が切る涼風、面にあたる爽気そうき、なんとも堪らない快感だった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山里は冬ぞ寂しさまさりけり——まさかにそれほどでもないが、庭のかれすすきが木がらしを恐れるようになると、再びかの荒凉索莫がくり返されて、宵々ごとに一種の霜気そうきが屋を圧して来る。
安逸あんいつが嫌いで波瀾をこのむ、ぼんやりと物を見流さないで探奇心の目が光る。軽快であるはいいが争気そうきが強い。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
何分にも赫々かっかくたるドイツ軍の戦績とダンケルクの敗戦を想起そうきし、一人の応募者おうぼしゃもありませんので、遂に金博士は腹を立て
「えっ、侯爵夫人は亡くなられたのでございますか。するとかの時限爆弾が早期そうき爆裂ばくれついたしまして……」
寺の僧侶が毎朝まいちょう早起そうききょうしょうし粗衣粗食して寒暑の苦しみをもはばからざれば、その事は直ちに世の利害に関係せざるも、本人の精神は
日本男子論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
そして轅門えんもんから営内にわたるまで、兵列を整えさせ、槍旗そうき凛々りんりんたる所へ、董荼奴以下を呼び入れた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
されども水あるところ湿気無きあたわず、火あるところは燥気そうき無き能わず、六月に至りて燕山の護衛百戸倪諒げいりょうというもの変をたてまつり、燕の官校于かんこうう諒周鐸りょうしゅうたくの陰事を告げゝれば、二人はとらえられてけいに至り
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
自由に注入するを得せしめば、わが国百工の興隆するあたかも霜雪に圧せられたる草卉そうきが春風に逢うて俄然がぜんとしてその芽を発するがごとく
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
此処ここは津の国土なれば、和泉の国の人は和泉の土に埋めるのが葬規そうきじゃ、和泉の国にはこびたまえ。」
姫たちばな (新字新仮名) / 室生犀星(著)
雙喜そうきという子供は中でも賢い方であったが、たちまち何か想い出して、「大船ならあれがあるぜ。八叔はちおじの通いぶねは、帰って来ているじゃないか」
村芝居 (新字新仮名) / 魯迅(著)