爽気そうき)” の例文
午前五時といいますと、夜色がやっと明け放れまして早晨そうしん爽気そうきが漂うております。鳥の声が近く聞こえますが、虫などのたぐいはまだ出てまいりません。
馳けているとも、あえいでいるとも思えないのに、道も草木も急流のごとく、後ろへ後ろへと去って行く。そして肩が切る涼風、面にあたる爽気そうき、なんとも堪らない快感だった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)