『郊外生活の一年（こうがいせいかつのいちねん）：大久保にて（おおくぼにて）』

震災以来、諸方を流転して、おちつかない日を送ること一年九ヵ月で、月並の文句ではあるが光陰流水の感に堪えない。大久保へ流れ込んで来たのは去年の三月で、もう一年以上になる。東京市内に生まれて、東京市内に生活して、郊外というところは友人の家をたず …

著者	岡本綺堂
ジャンル	文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出	「読売新聞」1925（大正14）年6月1日
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約8分（500文字/分）
朗読目安時間	約13分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

出（い） 囀（さえ） 一（ひ） 厭（いと） 陰（くも） 訊（き） 確（たしか） 糸瓜（へちま） 紫苑（しおん） 聳（そび） 芒（すすき） 茄子（なす） 蔓（つる） 覗（のぞ） 覿面（てきめん） 殆（ほとん） 賑（にぎ） 躑躅（つつじ） 霜気（そうき） 鳶（とび） 麹町（こうじまち） 悼（いた） 乃至（ないし） 俄（にわか） 列（なら） 叮嚀（ていねい） 咽（むせ） 寧（むし） 嶮（けわ） 幸（さいわい） 無暗（むやみ） 折角（せっかく） 播（ま） 旱（ひでり） 暢気（のんき） 柝（き） 栽（う） 滅多（めった）