“はやおき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
早起63.6%
夙起18.2%
晨起9.1%
疾起9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ロオランスの教へに来る画室アトリエを参観にかうと徳永に約束がしてあつたので珍らしく早起はやおきをした。その晩には薄い初雪が降つた程朝から寒い日であつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
昨夕ゆうべからこはれかけの眼覚時計に螺旋ねぢを巻いて、今朝はいつもにない夙起はやおきをして来てゐるのだ。
われわれなどの、あるときは晨起はやおきし、あるときは朝寝し、あるいは忽然こつぜんとして怒り、あるいは卒爾そつじとして喜び、気ままに規則を犯し、勝手に約束を破るものとは、実に天地の相違ではありませぬか。
おばけの正体 (新字新仮名) / 井上円了(著)
貴下あなた、この邸はいつでもおそく戸を開けますか。」と巡査は問う。「いいえ、旦那、兵六という門番が名代なだい疾起はやおきなんで、今朝はどうしたというのでしょう。」
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)