“いら/\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
苛々52.8%
焦々22.2%
燥々11.1%
焦燥5.6%
憔々2.8%
燥氣2.8%
苛苛2.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『何を言ふんです。』と信吾は苛々いら/\しく言つた。そして、突然富江の手を取つて、『僕は貴女の迎ひに來たんだ!』
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
そんな時に彼は、それが特別な興味をくとか、親しみを感ずるとかいふ場合でない限り、気分が苛々いら/\して来るのであつた。
風呂桶 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
彼は焦々いら/\した調子でかう言つて、束になつた葉書や手紙の中から、赤い印紙を二枚つた封の厚いのを取り出した。
鱧の皮 (新字旧仮名) / 上司小剣(著)
彼は焦々いら/\した調子でかう言つて、束になつた葉書や手紙の中から、赤い印紙を二枚貼つた封の厚いのを取り出した。
鱧の皮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
しきり燥々いら/\して來た氣味きみで、奧の方を見て眼をきらつかせたが、それでもこらえて、體をなゝめに兩足をブラりえんの板に落してゐた。
青い顔 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
と氣が激しく燥々いら/\して來て凝如じツとしてゐては、何か此う敗頽の氣と埃とに體も心も引ツ括めて了ふかと思はれて、たまらなく家にゐるのが嫌になツて來た。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
畜生ちきしやう!』とお大は無上に胸が焦燥いら/\して、『莫迦にしてら』と突拍子な聲を出しながら、スタ/\歩出す。
絶望 (旧字旧仮名) / 徳田秋声(著)
『誰が引張るもんか。』とお大は相變らず喧嘩腰で、焦燥いら/\しながら『子供に襤褸ぼろを着せておいちや、年中役者騷ぎをしてゐるんぢやないか。亭主こそい面の皮だ。』
絶望 (旧字旧仮名) / 徳田秋声(著)
兵士と工人、これは同一運命を荷っている双生児ではないだろうか? 昼間の憔々いら/\しい労働は、二人を共に極度の疲憊ひはいへ追いこんでいた。
武装せる市街 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
始終しゞゆう興奮こうふんして、燥氣いら/\して
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
みんなの神経は苛苛いら/\として居るけれど、
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)