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焦燥
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いら/\
ふりがな文庫
“
焦燥
(
いら/\
)” の例文
『
畜生
(
ちきしやう
)
!』とお大は無上に胸が
焦燥
(
いら/\
)
して、『莫迦にしてら』と突拍子な聲を出しながら、スタ/\歩出す。
絶望
(旧字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
根も性も尽き果てゝ了ふやうな
焦燥
(
いら/\
)
した心持から、兎にも角にも自然の静かな懐の中に入つて行くといふことは、女の人達に取つても、何とも言はれない慰藉であるに相違なかつた。
女の温泉
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
私の不器用さが、癇癪持らしい彼女を
焦燥
(
いら/\
)
させたに違ひないが、田舎から来たばかりの、それも伯父の身内の者だといふので、彼女は、正面から叱り散らすことを遠慮したのであらう、と私は思つた。
世の中へ
(新字旧仮名)
/
加能作次郎
(著)
『誰が引張るもんか。』とお大は相變らず喧嘩腰で、
焦燥
(
いら/\
)
しながら『子供に
襤褸
(
ぼろ
)
を着せておいちや、年中役者騷ぎをしてゐるんぢやないか。亭主こそ
好
(
い
)
い面の皮だ。』
絶望
(旧字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
『何を言つてやがるんだよ。』とお大は血走つたやうな目で床屋を
睨
(
ねめ
)
つけ、肉と血とで
脹
(
ふく
)
らんだ頬を
愈
(
いよい
)
よ
脹
(
ふくら
)
ましたが、『何とでも言ふが
可
(
い
)
いよ。口は重寶なものさ。』ともう
焦燥
(
いら/\
)
して口が
利
(
き
)
けず
絶望
(旧字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
“焦燥”の意味
《名詞》
焦 燥(しょうそう 「焦躁」の「同音の漢字による書きかえ」)
いらいらして焦ること。
(出典:Wiktionary)
焦
常用漢字
中学
部首:⽕
12画
燥
常用漢字
中学
部首:⽕
17画
“焦燥”で始まる語句
焦燥感
焦燥気味