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桟敷裏
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さじきうら
ふりがな文庫
“
桟敷裏
(
さじきうら
)” の例文
横手の
桟敷裏
(
さじきうら
)
から
斜
(
ななめ
)
に
引幕
(
ひきまく
)
の一方にさし込む
夕陽
(
ゆうひ
)
の光が、その進み入る道筋だけ、空中に
漂
(
ただよ
)
う塵と煙草の煙をばありありと眼に見せる。
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
美しい
女
(
ひと
)
のその声に、この折から、
背後
(
うしろ
)
のみ見返られて、雲のひだ
染
(
にじ
)
みに
蔽
(
おお
)
いかかる、
桟敷裏
(
さじきうら
)
とも思う町を、影法師のごとくようやく人脚の繁くなるのに気を取られていた、松崎は
陽炎座
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
横手
(
よこて
)
の
桟敷裏
(
さじきうら
)
から
斜
(
なゝめ
)
に
引幕
(
ひきまく
)
の
一方
(
いつぱう
)
にさし込む
夕陽
(
ゆふひ
)
の光が、
其
(
そ
)
の進み入る
道筋
(
みちすぢ
)
だけ、空中に
漂
(
たゞよ
)
ふ
塵
(
ちり
)
と
煙草
(
たばこ
)
の
煙
(
けむり
)
をばあり/\と眼に見せる。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
芝居の
桟敷裏
(
さじきうら
)
を折曲げて、縦に
突立
(
つった
)
てたように——
芸妓
(
げいしゃ
)
の
温習
(
おさらい
)
にして見れば、——客の
中
(
うち
)
なり、楽屋うちなり、
裙模様
(
すそもよう
)
を着けた草、
櫛
(
くし
)
さした木の葉の二枚三枚は、廊下へちらちらとこぼれて来よう。
開扉一妖帖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
桟
常用漢字
中学
部首:⽊
10画
敷
常用漢字
中学
部首:⽁
15画
裏
常用漢字
小6
部首:⾐
13画
“桟敷”で始まる語句
桟敷
桟敷後
桟敷番
桟敷一間
桟敷欄干