“発芽”の読み方と例文
旧字:發芽
読み方割合
はつが100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
準備をととのえていさえすればいかに卑近ひきんな教えでも、いかに些末さまつな忠告でも、必ずこれを受け取って発芽はつがして、花咲かせて実るものと思う。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
この出された種子は、その巣の辺で発芽はつがするか、あるいは雨水あまみずに流され、あるいは風に飛んで、その落ちつく先で発芽する。かくてそのスミレがそこここに繁殖はんしょくすることになる。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
滑稽諧謔は実にこの両詩形のりて以て発生し来りし根本の理由にあらずして何ぞや。そもそもわが邦人ほうじん固有の軽妙滑稽の性行は仏教の感化によりて遠く戦国時代に発芽はつがしたり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)